狐膏薬についての伝承
written by 集落支援員
中津川市落合地区には、伝説があります。
きつねが湿布薬の作り方を和尚に伝えたという伝説が。
諸説ありますが大枠では医王寺の和尚が狐を助け、その後、和尚に狐が薬の作り方を伝授するというお話です。※薬はすごく売れます
話の傾向として
- 狐に刺さったとげを抜いてやる
- 和尚が腰を痛めた時に、狐が恩返しにやってくる
- きつねは夜中に訪ねてくるが、夢の中の出来事である場合も
あるいは
- 人に化けて飛脚をしていた狐が袋叩きにされる
- 和尚が助ける
- 教わる
といった2つのパターンでまとまっています。
狐といえば、化け狐のほかに神の使いとして描かれることも多いですが、和尚様が主役のお話なのでそういった描かれ方のものはみられません。
さて、この狐膏薬ですが、実際に売られていました。
資料・文献として残っているものもいくつかありますが、特に有名なのが、十返舎一九のベストセラー「東海道中膝栗毛」です。
膝栗毛ってなんだろ。
栗毛については馬かしら、という気はしますが、膝がつくともう訳が分かりません。気になってはいたのですが今まで調べたことはありませんでしたので、今回もそうしましょうね。
して「東海道中膝栗毛」に書かれる狐膏薬、大変俗っぽい書かれ様なのでここでは割愛いたしますが、「東海道中膝栗毛」に書かれている ! という事実のみ声高に記しておきます。
考察:きつねについて
きつねの種類はホンドギツネかと推察されます。本州では他に選べるきつねの種類はありません。